ガミガミ主義(全米ガミガミ屋協会公認)

食べるために生きるのであって、生きるために食べるようにはなりたくない

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『太陽』を見た

thesun.jpg思い立って『太陽』を見ると決めて、会社をあとにする(最終回20:00~っていうのが他の映画でもあれば、平日でも行けるのよね)。5分遅れで映画館に到着したら、「立ち見」。幸い指定席があったので、そっちにする。
ロシア人監督による、天皇ヒロヒトの心理を描いたこの映画はものすごい緻密で、一瞬も飽きることがない。実によく研究し尽くされている。ものすごい数の資料を読み込んだのだろう。やはり天才イッセイ尾形の迫真の演技はものすごく、しゃべり方や声の出し方、あの口をもごもごさせるところなど、本当に本物のようだった。
主題は、神ではなくて人間であるヒロヒトが、敗戦によるすべての屈辱を受け入れたことで、またその子供にも似た、あまりに俗人離れした(当たり前だ)純粋性がマッカーサーの琴線に触れ、結果として国民を救った・・・という見解によって描かれている。それもある種の事実だろう。独特のユーモアを備えた聡明な人物だったという側面も、ある種の事実なんだろう。
ただ、私にはわからない。基本的にこの国の皇室は当時も今も頑なに閉ざされた世界であり、側近によって書かれた昭和天皇に関するあらゆる資料だって、基本的には真実なのかどうかさえ誰にも判断がつかない。
確かに天皇は暴走する軍部によって利用されたに過ぎなかったという側面も、これもある種の事実だろう。
だけどね、じゃあ、結局のところ、あの戦争の責任は、誰にあったの?なぜ、2回も原爆を落とされなきゃいけなかったのか?それで、あの戦争って何だったわけ?
そんないろいろなことが、依然私にはわかりません。そして誰にもわかりません。
そーして、そろそろ、平成生まれの人間が、会社に入ってくる時代になるわけですな。
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  1. 2006/08/08(火) 23:47:13|
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Check!

シネパトスってあなどれない!家から近いし、実は便利なんだよね。

■嫌われ松子の一生
7.28(金)~8.4(金) 11:00/13:30/16:00/18:30~20:50(終)
8.5(土)~ 18:50~21:10(終)

太陽
8.5(土)~ 11:00/13:15/14:10/15:30/16:25/17:45/20:00~22:00(終)

『嫌われ松子』は見た人みんながいいと言う。
『太陽』は絶対見る。日本で公開できるとは思ってもいなかった。

トランスアメリカ
シネスイッチ
11:50/14:20/16:50/19:20~21:20(終)
  1. 2006/08/03(木) 12:42:15|
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『輝ける青春』

lameglio.jpg『輝ける青春』
「6時間を超える驚きの収録時間で、カンヌ国際映画祭・ある視点部門グランプリを獲得するなど、各国の映画賞を受賞した感動長編作品。イタリアの一つ違いの兄弟を中心に、人生での彼ら家族の喜びや悲しみをゆっくりと時間をかけて描く。」

というふれこみだったので、公開時に見に行こうとしたが断念した映画。
実際、見始めたら6時間という長さは感じさせなかった。すーごく丁寧に作られたイタリア現代史という感じ。ストーリーも人物設定も、一切の無理がなく、虚構という感じがまったくしない。全編を通して、人間の尊厳について、真摯に向き合っている。大人なら見るべき、「いい映画」の見本のような作品。アマゾンのレビューでも絶賛されまくっているけど、決して大げさではないね。
こういう作品を見ると、日頃の自分の生活の猥雑さ、仕事とか、組織とか、しょうもないネゴシエーションとか、本当にどーでもいいくだらないことだって思えてくる。というか、本当のことをいえば、実際どうでもいいくだらないことに過ぎないんだよね。そこにいろいろ理由をひっつけて、くだらなくないように見せているだけで。
それから、至極個人的なことだけど、こんな映画を東京テアトルが配給していることに関して、すごく嬉しく思う。
あ~あ。やっぱしローマに行きたくなっちゃった。そんなに行きたいなら、行ってこようかな・・・。でも今年のイタリアはシャレにならない猛暑なのよね。
  1. 2006/07/27(木) 23:14:28|
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『プルートで朝食を』・・・見たほうがいいね

pluto.jpg久しぶりに時間があいた土曜の夕方、映画好きを誘って『プルートで朝食を』を見に行く。赤坂見附に宣伝ポスターが張られたときから気になっていたのだ。
お話は、アイルランドに捨て子として生を受けた男の子が、女装癖~立派なおかま(「彼女」は純粋で、強く、正しくて優しい)として成長しつつ、母親探しにロンドンに行き、様々な人々に出会い事件に巻き込まれながらも、人間として立派に生きていくライフストーリーを描いたもの。その背後にはIRA(アイルランドといえばつきもの)とか文化的、政治的問題があって、なかなか単純ではない。単なる、捨て子のおかまの母親探しではなくて、親子の邂逅だったり、友情の素晴らしさだったり、人間としての正しさだったりと、重要なテーマがいくつも入っている。重い作品だが、常にユーモアのセンスがきいていて笑わせるし、時折出てくるCGもかわいらしい。
不条理とか理不尽としか言いようがない不運につきまとわれる主人公が、でも人や環境を呪わず、いつも明るく正しく生きていく姿を見て、かなり感動した。私もそうありたいものです。
「人生なんて、ドラマのお話かなにかのようだとでも思わなきゃ生きていけない」的な開き直りのセリフがあって、けっこう響いた。
ferry.jpgそうそう!それから、ブライアン・フェリーが、気色悪い変態の役(主人公は彼に殺されかける)で出ていた!!しかもエンドロールでクレジットを見るまで、あれがブライアン・フェリーだったとは気付かなかった!
とにかく、いい映画だった。男の子(おかま以外)より、女の子に響く話だと思う。見たほうがいいね。
  1. 2006/07/09(日) 00:58:56|
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映画リスト

今って、あんまり見たい映画ないようだが、それでも・・・

プルートで朝食を
シネスイッチ銀座
6.30(金)~ 10:50/13:35/16:20/19:10~21:30(終)

親密すぎるうちあけ話
シャンテ
6.30(金)~ 11:30/14:00/16:30/19:00~21:00(終)

グッドナイト&グッドラック
シャンテ
6.30(金)~ 11:20/13:40/16:00/18:30~20:20(終)

ローズ・イン・タイドランド恵比寿ガーデンシネマ
7.8(土) 11:15/13:50/16:25/19:00/21:25~23:25(終)
7.9(日)~ 11:15/13:50/16:25/19:00~21:15(終)

ジダン 神が愛した男
シネカノン(15日~)
12:30/14:40/16:50/19:00-20:50
  1. 2006/07/07(金) 11:08:29|
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『ロスト・イン・トランスレーション』

translation.jpg点滴のあと、吐き気が強くなり、横になりながら見たDVD。
別に東京及び日本人をことさらひどくデフォルメしているとも思えないし、蔑視とも思わなかった。要するに外国人の視点で東京の要素を切り取ったらこうなるってだけ。東京で撮れば、誰でもこれくらいのことはできるんじゃないだろうか?
ベクトルは違うけれど、ある意味で『ローマの休日』と同じなのではないかと思いながら見ていた。ローマはものすごくヒューマンでハッピーな場所、東京は喧噪、焦燥、表層、みたいな違いあり、というだけで。どちらも現実離れした場所、そして主人公はいずれも異邦人で、やがて祖国に帰るわけだ。どちらもその土地の真実を映しているし、でもそれだけが真実でもない・・・な~んて思っていたら、主人公2人がホテルの部屋で寝そべりながら升でサケを飲むシーン、彼らがTVで見ているのはフェリーニの『甘い生活』(もちろん舞台はローマ)の、あのシーン(『甘い生活』と言えば、あのシーン!という、あのシーン)だったりして、ソフィア・コッポラは確信犯か?と一瞬思った。
もう、『甘い生活』が映った瞬間、私の頭の中は、ローマでいっぱい。

ladolcevitasm.jpgアニタ・エクバーグが噴水(トレビ)の中に入っていくあの神話的な場面。そしてこの映画ではその先が続かないが、『甘い生活』のなかで私がいちばん好きなセリフ、マルチェッロがつぶやく、
「キミは間違っている。キミは狂っている。でもキミが大好きだ」。
(はっきり言って女なら誰しも、そう言われたいと思うだろうさ)
そしてそんなことはおかまいないアニタ・エクバーグは噴水の中にマルチェッロを誘うわけだ。文句なく美しい、この映画の中でもいちばんのシーンですわ。
ああ、いいねえ~。『甘い生活』。何度見ても素晴らしい!そして何よりローマは素晴らしい!
・・・というわけで、しばし「ローマ行きてえな、もー!」の感じで、あの青い空、人々の笑い声、石畳、細い路地の風情、そして皇帝たちの夢のあと・・・、そして私がローマで過ごした数々の思い出、「ああ、私のローマ!感」・・・なんかがフラッシュバックしてきて、現代の東京がアメリカ人の目にどう映ろうと、まったくどうでもよくなってしまった。
それくらい、『甘い生活』のインパクトは鮮烈で、逆のこと(何かのシーンで『ロスト・イン・トランスレーション』が場面として使われる)があっても、ここまでじゃないだろう・・・と横道にそれてしまった。
で、『ロスト・イン・トランスレーション』ですけど、ストーリー的には、まあ、よくできているとは思った。仮に私が20代だったら、スカーレット・ヨハンソンにもっと感情移入できただろうとは思った。要するに、彼らは「トランスレーション」の中で「ロスト」しているのではなく、そもそもロスト、というか、道に迷っているだけで、それが、ひょんなことから東京に来て、孤独感に拍車がかかったに過ぎないわけだ。その意味では、迷いを抱えつつローマに行ったとしても、その孤独感はまったく同じか、あるいはもっとひどくなるのでは?と思った。
でも、日本語どうしでしゃべってても、トランスレーションの中でロストされてしまうことは多いよね・・・。
まあ、分析して見るたぐいの映画じゃないですけどね。
・・・『甘い生活』のDVDやっぱし買おう・・・。
  1. 2006/06/09(金) 00:49:59|
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『ライブ・フレッシュ』(Carne Tremula)

liveflesh.jpg薬を飲んではウトウトし、起きてはボーっとするので、いっそ毒素を排出すべく岩盤浴にでも行こうと思ったが、誰に聞いてもやめとけと言うので、うちでおとなしくしている。
本を読みたいけれど、熱で活字を追えず、仕方ないからDVD見る。
アルモドバルの97年の映画で、私に言わせれば、これが彼の最高傑作だと思っている『ライブ・フレッシュ』。ちなみにフレッシュは新鮮な、のほうじゃなくてFLESHね。
はるか昔だけれど、公開された時(シャンテだった)、見終わって号泣してたのは私と、会場にいた数人のスペイン人だけで、他の日本人客の反応は「シーン」だった。結局、肉欲について恥ずかしいものだとか、精神に比べれば取るに足りないことだとか、よくわからない様々な理由を付けて正対しない人々には理解しがたい、というか、受け入れがたいんだろう。でも、この話は絶対的な真理だと思う。
私としては、一目惚れした女を一生かけてもモノにしようとするイノセントな主人公の、ある種の偏執的執念もすごいと思うけれど(でも彼は「正しい男」なので、最終的に女が彼と幸せになる展開は無理がない)、彼に性の手ほどきをする(しかも彼を本当に愛しているのに、彼は愛していないと知っている)中年女の、圧倒的な母性愛には、なかなか胸に迫るものがあった。女ってすごいなあ、と。さすがゲイのアルモドバルは、女の心理をよくわかっている。
とどのつまり、究極的には、肉欲というものは精神からくるもので、だから深いんだよね、ってことが根底にあるわけなんだけど。
それからこの映画のさらにつっこんだテーマは「自由の尊さ」ってところ。主人公が生まれた時代はフランコ独裁で、すべてが統制されていた。でも、今、スペインは自由だよね、っていうのが本当のメッセージ。最後にこれが来て、さらに感動する。やっぱしアルモドバルはすごいなあ・・・。
DVDをずっと探していたけれど、日本では見つからなかった(今はあるみたいね)ので、1月にミラノで買ってきた。いろんな人に見せたいけれど、残念ながら字幕もイタリア語なので、誰ともシェアできない。

検索したら、こんな映画評があって、ストーリーの要点をついている。
  1. 2006/06/07(水) 00:14:19|
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『インファナル・アフェア』

infanal.jpg私のキング(爆笑!)が、「男の世界」だとかなんとか言って借りておきながら、スタート5分でついていけなくなったDVD。
まあね、キングは「時には、自分のルールを破ることだってできる」わけですから、まあいいけどね。
それで、アイロンかけながら見るとはなしに見てみたが・・・わけわからなかった。ストーリーはわかったけどね。展開早いのよ。少なくとも、アイロンかけながら見る映画じゃないみたい。だけど、別にもう一度見たくはない。
「キングは、人に薦められる映画が5本はある」のよね。「キングは、マストロヤンニの役に憧れてたりする」のよね。
この映画はキングお勧めコーナーに置くべきなのか?
(※ごめんなさい、「キング」はわかる人にしかわからない)
  1. 2006/05/27(土) 03:04:59|
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つらくて見てられない・・・『ジャマイカ 楽園の真実』

jamaica.jpg『ジャマイカ 楽園の真実』
ジャマイカといえば、ボブ・マーリーとラスタファリズムと葉っぱ、そして美しい海、くらいのイメージをみんな持っているだろうけど、ジャマイカは楽園なんかじゃない。
国内の惨憺たる貧困、政府の政策、IMFの政策、アメリカの事実上の搾取・・・。見ていて泣きたくなるどうしようもない現実と未来。流して見るにはあまりにもつらい。
もちろんジャマイカだけじゃない。ブラジルを始めとする中南米諸国も同じ問題を抱えている。
弱いものがいつもグローバリゼーションの犠牲になっている。そんで、世界はどこもかしこもマクドナルドの国になってしまう。つーかはっきり言って、結局世界はアメリカの犠牲なのだ。
こーゆー問題に私はどういう見解を示せばいいのか?ともかく、以前買ったけど、そのままになっている『エコノミスト、南の貧困と闘う』をやっぱし真面目に読んでみよう。だからといって答えが出るわけではないにせよ。
もうジャマイカは私の「行きたい国リスト」からは外れてしまった。この映画を見たあとでは、行ったとしてもアホ面して楽しむことなんかできない。
  1. 2006/05/22(月) 01:23:24|
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『ブロークン・フラワーズ』

brokenflowers.jpg昨日見に行ったんだけど、封切直後だからか、やたら混んでて、入館待ちの行列の後、なんと私の映画人生2度目(前回はいつだったのか?)の最前列でスクリーンを見上げる苦行となってしまいました。ジャームッシュは前作(「コーヒー&シガレッツ」)最悪だったが、新作は前評判高かったからかしら?
ともかく、今回のこれは良かった。ビル・マーレイは「あのロスト・イン・トランスレーションのオヤジね~」くらい認識されているのね。なんかさえない哀愁のオヤジキャラとしての路線を確立した感じ。
映画としては、いつものジャームッシュらしく、しょーもないプロットに漂うユーモアと寂しさ。笑うところたくさんあり、最後はフムフムという感じ。
それにしてもビル・マーレイの「衣裳」はジャージの上下なのだけど、それがいつも「フレッド・ペリー」。念入りなことに、緑と青を交互に着てた。これって、絶対PPL仕込みよね。オヤジのしょーもなさを出すだけならナイキのほうが合ってるもの。あと、なにげにMoet&Chandonも気になった。
それから、シャロン・ストーンが「しょーもないいい女」の感じを出してたのが印象的。
  1. 2006/05/01(月) 16:35:09|
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公開映画リスト

「夜よ、こんにちわ」
※赤い旅団によるモーロ暗殺がテーマ。史実だし、イタリアに関わっている者としては、見ておかないといけない。重いと思うけど。
ユーロスペース
12:05/14:20/16:35/18:50

「美しき運命の傷痕」 
※キャロル・ブーケとエマニュエル・ベアールの今の姿を見たいだけ。
エマニュエル・ベアール、人としてかなり好き。・・・でも私はどっちかというと、ベアトリス・ダルに似ているとよく言われるんですね。だけど、彼女は本当に人としてダメな人じゃない!!(似ているのは顔だけです)
テアトル銀座
【4/28まで】 10:00/12:20/14:40/17:00/19:20~21:15
【4/29~5/19】 10:00~11:45

「グッドナイト&グッドラック」
※ジョージ・クルーニー様。
ヴァージンシネマ六本木
12:15/14:30/16:45/19:00/21:15/23:30/25:45

「ぼくを葬(おく)る」
※フランソワ・オゾン最新作
シャンテシネ
10:00/12:00/14:00/16:00/18:00/19:55~21:30(終)

「ブロークン・フラワーズ」
※ジャームッシュ最新作
シャンテシネ
9:10/11:20/13:45/16:10/18:35~20:35

「戦場のアリア」
※人として見ておかないといけない系
シネスイッチ銀座
11:30/14:05/16:40/19:15~21:25(終)
恵比寿ガーデンシネマ
11:30/14:05/16:40/19:15~21:30(終)
  1. 2006/04/28(金) 01:43:30|
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『ブロークバック・マウンテン』

brokeback.jpg今日は超久しぶりにアカネちゃんと映画に行った。
前(同じ会社にいたとき)は、しょっちゅう映画見に行けてたんだけど、転職したらお互いクソ忙しくて、平日映画に行ける機会、つーか権利を完全に失ってしまったのさ。
で、今日見たのは、『ブロークバック・マウンテン』。これ楽しみだったの。
アメリカではいくつかの州で上映禁止だったカウボーイのホモ映画。と言ってしまえば身も蓋もないんだけど、時代的にも地域的にも同性愛がもってのほかだった社会環境下での、男同士の悲恋についてのお話。
というかね、むしろ単なる恋愛映画なんじゃないのと思った。
誰だっていちばん好きな人と一緒にいたいわけだけど、必ずしも異性同士だからいいというもんでもなかろうという感じ。単純な話、争いの耐えない異性のカップルよりか、ピースフルな同性同士のほうがマシなんじゃないのかと私は思っている(エルトン・ジョンを見りゃわかる)。
実際、この映画の中では彼らとそれぞれの女との関係を描いたシーンは諍いばかりでうんざりするのに、彼ら2人のシーンはすごく自然。そんなにいい関係なら、一緒にいさせてあげるほうがよっぽどいいんじゃないの?と観客に思わせる。
しかも、これに出てくる女というか、奥さん連中が、揃いも揃ってバカばっか。女としてまともな愛情を示せるのが、死んだジャックのお母さんと、残されたイニスの娘だけっていうのも観客の同情を誘う。
それと、同性愛者だというだけの理由で殺されたりする、西部の異様な保守性も受け入れられない。好きにさせときゃいいじゃんて感じ。
泣くほどじゃなかったけど、最後のシーンはじーんときた。
そうはいっても、主役がこの俳優2人じゃなかったら、強烈な嫌悪感を催したかもしれない可能性大。
いい作品なのに、題材のせいで、いまだ保守的な審査員のアカデミー賞(作品賞)は獲れなかったってところが、皮肉な感じ。
『ブロークバック・マウンテン』
  1. 2006/04/16(日) 01:10:44|
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この映画ね~

昭和天皇描いた映画に最優秀賞 ロシア、敗戦苦悩に焦点

昭和天皇の終戦前後の苦悩を描いたロシア映画「ソンツェ(太陽)」(アレクサンドル・ソクーロフ監督)がこのほど、ロシアで昨年発表された映画の「最優秀作品」に選ばれた。ソクーロフ氏も「最優秀映画監督」賞を受賞した。
映画は、一九四五年の終戦時に米軍が「日出ずる国」に進攻したところから始まる。敗戦という苦悩の中で、「政治的な野心より、日本国民の命を最優先に置いた一人の男」(ソクーロフ氏)の心の変遷を描いた作品だ。
 昭和天皇役でイッセー尾形、皇后役で桃井かおり、侍従長役で佐野史郎らがそれぞれ出演。撮影はソクーロフ監督の本拠地であるロシアの古都、サンクトペテルブルクで行われた。

これね~。すごくいい映画みたいよね。
アルベルトも絶賛していたけど、同時に「日本で公開は無理じゃない?」とも言ってたな。
イタリアでDVDになったら送ってもらうか。
  1. 2006/03/16(木) 17:04:24|
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『力道山』を見る

riki.jpg浅草に着いてから速攻で銀座線に乗り、テアトルで『力道山』を見る。
まあ、この韓国製作の映画に描かれている姿が本当なのか、ロバート・ホワイティング『東京アンダーワールド』に描かれている姿が本当なのかは誰にもわからない。わたしはたぶん、どっちも本当なんだろうと思う。
言えるのは、この映画は映画として見なければならない作品だということ。
はっきり言って私は感動した。何度も泣きそうになる場面あり。
私、好きなんですこういう男。でかい夢を持って直情径行、でも気は優しい男。したたかに計算もするけどやっぱり破滅する男。破天荒だけど繊細で憎めない男。でもねー、こういう男は女を幸せにできないんですね~。ああ!たぶん、それが「母性本能をくすぐる男」ってヤツなのか?そーゆーことか!
ま、そんなことはどうでもよく。
次のセリフで私は泣いた。
「力道山、どうして泣くんだ?」
「力道山は泣かない。ただ、涙が流れているだけです」
この見栄の張り方、カッコいいねえ~。男だねえ!
まあね、男は戦ってナンボだと思う。敵のいない男なんか、男としてどうよ?最初から敗北を認めている男ってのも、男としてどうよ?
それとね、サムライ精神みたいなものがあるとすれば、そこに日本人とか朝鮮人とか、関係ありませんね。世の中には、サムライとそうでない男がいるだけなんじゃないですかね。
  1. 2006/03/06(月) 01:51:01|
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公開映画チェック!

力道山 絶対見ないといけない!
3月4日(土)より
テアトル銀座 10:00/13:10/16:20/19:30~22:15

シリアナ 絶対見ないといけない!(ジョージ・クルーニーのためにも!)
こんなお話
3月4日(土)より
丸の内東映2(プランタン横) 10:50/13:25/16:00/18:35~終20:55
木場のヨーカドーの中
お台場 11:00/13:55/17:10/20:10~終22:35 
※〈土曜オールナイト〉23:10/2:15~終4:40

送還日記 見といたほうがよさそうだ
3月4日(土)より
渋谷シネ・アミューズ 3.4(土)~ 10:00/12:45/15:50/19:00~21:50

アメリカ 家族のいる風景 ヴェンダース。一応見てもいい
3月いっぱいOK 
シネスイッチ銀座 11:00/13:45/16:30/19:15~21:35

マンダレイ
3月11日から
シャンテ

白バラの祈り ゾフィー・ショル最期の日々
シャンテ 3月14日までは上映

■ピンクパンサー
■僕の大事なコレクション
■ジャスミンの花咲く
■プラハ!
■アダン(田中一村の話!)
■サージェント・ペッパー ぼくの友だち
春が来れば
3月25日から
■ナイロビの蜂
■リトル・イタリーの恋
3月25日から
シャンテ
ククーシュカ
3月25日から シネ・アミューズ
戦場のアリア
GW
シネスイッチ/恵比寿ガーデンシネマ
隠された記憶
GW
ユーロスペース新館
メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬
3月11日より
恵比寿ガーデンシネマ
グッドナイト&グッドラック ジョージ・クルーニー
5月
ヴァージンシネマ六本木
愛より強く
6月より
シアターN渋谷
ブロークン・フラワーズ ジャームッシュ新作(これはいいらしい)
■夜よ、こんにちわ (Brigate Rosseのモーロ暗殺の話)
GW
ユーロスペース
  1. 2006/03/02(木) 15:10:52|
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あまりの重さに言葉もナシ・・・『ミュンヘン』

munich.jpg食事のあと、銀座まで『ミュンヘン』を見に行く。
だけど、あまりの重さに、上映後言葉を失ってしまった。従って、ここにもコメントなしです。さすがの私も、アホなことをウダウダと書く気になれず。
ただ、スピルバーグ作品なので、イスラエル寄りの描き方を懸念していたが、それは杞憂だった。
そして、今、こんな時代に、アメリカ人がこのような映画を撮ったことに関して、すごく重要な意味があると思う。報復に、なんの価値があるというのでしょうか?
もちろん、見るべき映画。ただし背後関係(事件の、というよりイスラエルーパレスチナ問題の)を理解しておく必要はある。
  1. 2006/02/06(月) 00:08:46|
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映画リスト

モルタデロとフィレモン
おバカ映画
今春公開予定 シアターN渋谷

僕のニューヨークライフ
2月4日~2月10日 恵比寿ガーデンシネマ
11:30/14:00/16:30/19:00

マンダレイ
今春公開予定 シャンテ

ククーシュカ
3月 渋谷シネアミューズ

ヨコハマメリー
春 テアトル新宿、横浜ニューテアトル

スパングリッシュ
まだやってんのか?→もうやってないじゃん!
シネパトス

力道山
3月4日から テアトル系

白バラの祈り
シャンテ
10:15/12:55/15:40/18:25~20:40

リトルイタリーの恋
3月25日~
シャンテ

■ぼくを葬る
オゾン新作
シャンテ

ブロークンフラワーズ
ジャームッシュ新作
シャンテ シネマライズ

■送還日記
3月上旬
シネアミューズ

■夜よ、こんにちわ
GW
ユーロスペース

■ジャマイカ 楽園の真実
まだやってんの?

■ダライ・ラマの般若心経

■太陽に恋して

■ガーダ
  1. 2006/02/04(土) 23:59:53|
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『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』

nixon.jpgこれも見逃していた1本。『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』
あいかわらずショーン・ペンの演技はすごい。彼じゃなかったら、この映画じたいが成り立たないか、最後まで見ることは不可能だったかも知れない。
けれども、そして映画としては実によく作られているけれども、私としてはイマイチだった。
あまりにもナイーブな(日本語のナイーブではなく、英語のナイーブ)男のお話。ナイーブ過ぎて社会にうまく適応できない。別居中の妻ともヨリを戻したいのに冷たくあしらわれ、仕事でも雇い主に反目する、事業を興そうとするも、その内容はお粗末で融資は下りない。ともかく人生がうまく行かない。でも40過ぎてこのナイーブさは、私はあんまり共感できない。というか、私はむしろナイーブな人好きだけど、こういう単純さはあまり好きではない。あまりにも子供じみている。
  1. 2006/02/02(木) 23:13:58|
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『バス174』を見た

174.jpgそんなわけで自宅謹慎中の私。
駅前のしょーもないビデオ屋に行くと、去年、劇場で見逃した『バス174』がDVDになっているので速攻レンタル。
これはリオ・デジャネイロで実際に起きたストリート・チルドレンによる路線バスジャック事件のドキュメンタリー。当時全ブラジルに放送されたライブ映像、人権のカケラも保証されないブラジル刑務所の悲惨な様子、貧困のスラムから生き延びるには暴力による強奪以外に術のないストリート・キッズたちの現状と生の声、などを編集して作られている。
内容は非常に重く、冗談の入り込むスキもない。『シティ・オブ・ゴッド』が同じテーマを描きつつも、エンターティンメントの鏡のような作品になっているのに対して、こちらはドキュメンタリーの鏡のようなものだ。
私は日本でガキによるしょーもない犯罪が起きるたび、「犯人は社会の犠牲者である」といったような言葉を聞くと鼻白む思いのするのだが、このドキュメンタリーはまさしくその言葉以外の感想をもたらさない。というか、逆に本当の貧困が存在しない日本で、そんな言葉を簡単に使うのはやっぱり間違っている、と思った。
あーあ、富めるものはどうしてこういう問題を解決しようとしないのだろうか?こういう問題は解決できないのだろうか?どうしてみんなが最低限度の幸せを確保できるようにならないんだろうか?
ブラジルは太陽あふれる魅力的な国だが、闇の部分の暗さは圧倒的な暗さである。
  1. 2006/02/02(木) 19:46:26|
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『SAYURI』・・・私が女優なら、断るね!

sayuri.jpg夜、『SAYURI』を見る。
いや、わかってたけど、いかばかりなものかと思ってね。一応ね。

■結論:
・アホか!近年まれに見る壮大な駄作。見るのは時間と金の無駄。
■上映中考えていたこと:
・こんなものを作る金があるなら、私ならもっと有効なことに使える。
・多くを期待していなかったが、せめて1つくらいは「よくできてる」と思わせるものが欲しかった。
・桃井かおり、もっと英語うまいのかと思ってた。WorkとWalkが違ってますよ。
・さすがに工藤夕紀はうまい。
・つくづく『ラスト・サムライ』ってよくできた映画だったなあ。
・つくづく『吉原炎上』ってよくできた映画だったなあ。

アメリカ人から見た「日本」とか、日本文化を誤解しているとか、芸者と花魁をはき違えてるとか、そーゆーこと以前の問題。
むちゃくちゃな時代考証、むちゃくちゃな衣装、むちゃくちゃなロケ地とセット、むちゃくちゃなシナリオ、まるで心に響かないセリフ展開・・・というわけでまったく説得力のない映画でした。私もこんな金の使い方してみたい!
  1. 2006/01/05(木) 00:48:33|
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いや~『親切なクムジャさん』は壮絶だった

kumujasan.jpgいや~、今日は寒かった。我慢していたがたまらず今期初、毛皮着用でお出かけ。
楽しみにしていた『クムジャさん』を見る。
いや~すごかった。かなりの凄惨なシーンがあるとは知っていたけど、ここまでとは思わなかった。
でも大変面白かった。
1)映画としての完成度は高い!
話の展開の早さ、カメラアングルの奇抜さ、ヴィヴィッドな色彩、凝っている小道具・インテリアなどのディテール(ピーター・グリーナウェイの影響強いんじゃないかと思う)、こまめに笑いを取れる脚本の面白さ・・・など、もう韓国映画は日本映画の限界を大幅に上回ってしまったなあ~と感じた。
2)主演の女優イ・ヨンエの演技がすごい!
清純で「親切な」あどけない表情、感情を殺した無表情、復讐を果たす般若の表情、すべてまるで別人のよう。俳優としてものすごい技術だと思う。韓流俳優ってみんな達者だよな~、役者のプロだよ。このクラスがけっこういること自体、韓国映画界はものすごく円熟している、というか、日本のはるか上を行っちゃってる感じ。
3)だけど総じて、娯楽ものにしては凄惨でヘヴィすぎるし、教訓ものにしてはコミカルすぎる・・・と思った。独特のジャンルの映画なことは確かだけど、見終わって後味悪かった~。

お話としては、無実の罪(幼児の誘拐と殺害)で13年服役した美しい「親切な」クムジャさんが、出所したのち復讐を果たす・・・いや実は、服役する時点で彼女は復讐を目論んでの確信犯だったわけなんだが・・・というもので、「Sympathy For Lady Vengeance」という英題が示すとおり、この女復讐者には誰もがシンパシーを感じている。私だってこの復讐がうまく行くことを願って見ていたわけだ(ただ大詰めに来てあまりの凄惨さにスクリーンを直視できないことしばしば)。女子刑務所内での受刑者の様子もいちいち面白い。
この映画のテーマである「復讐」だが、万国共通、人間が持つ感情だけど、韓国となるとそのエネルギーがことさら増幅するような感じ。で、そういった韓国の持つ特異性をわざとあぶり出しているようにも見えた。
同時に、多発する幼児殺害事件(残念ながらこれも万国共通)と、その裁かれ方という現代的な問題への一種の問いかけもあるように思った。法の裁きだけで被害者家族が満足するのか?という問題ね。
すんごい面白かったけど、う~ん今年のベスト3からは漏れるな、わたし的には。
  1. 2005/12/12(月) 00:16:33|
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マフィアもの『狼たちの鎮魂歌』

gallo.jpg『狼たちの鎮魂歌』。熱にうなされながらDVDボケーっと見た。ヴィンセント・ギャロ最新作、というより実話に基づいたお話という点で、マフィア研究家の私としては見逃してはならない映画だったのだが、見逃していた。駅前のしょーもないレンタル屋で発見しなければ、DVD化されていたことも知らなかった。

映画として、よくできている。
ストーリーは、極貧の末に新大陸に上陸したイタリア移民(シチリア人)が、金がすべてのアメリカ社会の最底辺で蔑まれながらの生活に終止符を打つには法を犯して成り上がらなければならなかった・・・という大前提をもとに、好ましからざるもの(The Undesirables)として本国に強制送還された124人をジェノバの新聞記者が取材し、そのアメリカでの彼らの軌跡をたどる・・・というもの。
よくありがちなマフィア礼賛とか、ロマンチシズム的な要素が排除されたリアリティあるストーリーで、どちらかというと『ゴッドファーザー』より『仁義なき戦い』に近い描き方だと思う。そういう意味で私好みだ。
制作がイタリアなだけあって、マフィア(シチリア人)の描き方のディテールがウソくさくない。彼らのしゃべるイタリア語も、私には何を言っているかわからないホンモノのシチリア弁。ヴィンセント・ギャロは端役といえば端役で、アタマの悪い、成り上がり願望だけは強いギラギラした半端者の役で存在感を示していた。
総じてよくできた映画だと思うが、私のようにマフィア史実に興味がある者でなければ、ちょっと物足りなく思うかも知れない。
私の採点は10点中7.5点。
  1. 2005/12/06(火) 13:41:07|
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『灯台守の恋』

toudai.jpg
灯台守の恋
まるでオイルヒーターのような映画。
ゆっくりと、じわーっと来る。
いい映画。大人の話。友情の話。愛の話。人生の話。人間の話。
そしてブルターニュの話。
すごくよかった。10点中9点。
よい映画を見ると心にうるおいが生まれます。
  1. 2005/11/11(金) 00:48:38|
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ゴダール『アワーミュージック』映画評

ゴダール『アワーミュージック』

scan.jpg
ひさかたぶりにゴダールが帰ってきた!という感じ。
その映像編集手法のすごさは言うまでもないが、脚本が素晴らしく、胸に刺さる言葉が次々と繰り出される。
この映画はゴダールが、この間違ってしまった世界に対して正面からNon!と表明したメッセージだと思う。同時に、我々は自分の在り方や正しいと信じている行い、など、非常に多くの点で答えを出すよう、またはアクションするよう突きつけられている。
アクションとはすなわち、声をあげること、発言すること、守ることである。他人を認めることでもある。
人間として感性を持つすべての人が見るべき!
  1. 2005/11/02(水) 23:05:32|
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