ガミガミ主義(全米ガミガミ屋協会公認)

食べるために生きるのであって、生きるために食べるようにはなりたくない

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『ロスト・イン・トランスレーション』

translation.jpg点滴のあと、吐き気が強くなり、横になりながら見たDVD。
別に東京及び日本人をことさらひどくデフォルメしているとも思えないし、蔑視とも思わなかった。要するに外国人の視点で東京の要素を切り取ったらこうなるってだけ。東京で撮れば、誰でもこれくらいのことはできるんじゃないだろうか?
ベクトルは違うけれど、ある意味で『ローマの休日』と同じなのではないかと思いながら見ていた。ローマはものすごくヒューマンでハッピーな場所、東京は喧噪、焦燥、表層、みたいな違いあり、というだけで。どちらも現実離れした場所、そして主人公はいずれも異邦人で、やがて祖国に帰るわけだ。どちらもその土地の真実を映しているし、でもそれだけが真実でもない・・・な~んて思っていたら、主人公2人がホテルの部屋で寝そべりながら升でサケを飲むシーン、彼らがTVで見ているのはフェリーニの『甘い生活』(もちろん舞台はローマ)の、あのシーン(『甘い生活』と言えば、あのシーン!という、あのシーン)だったりして、ソフィア・コッポラは確信犯か?と一瞬思った。
もう、『甘い生活』が映った瞬間、私の頭の中は、ローマでいっぱい。

ladolcevitasm.jpgアニタ・エクバーグが噴水(トレビ)の中に入っていくあの神話的な場面。そしてこの映画ではその先が続かないが、『甘い生活』のなかで私がいちばん好きなセリフ、マルチェッロがつぶやく、
「キミは間違っている。キミは狂っている。でもキミが大好きだ」。
(はっきり言って女なら誰しも、そう言われたいと思うだろうさ)
そしてそんなことはおかまいないアニタ・エクバーグは噴水の中にマルチェッロを誘うわけだ。文句なく美しい、この映画の中でもいちばんのシーンですわ。
ああ、いいねえ~。『甘い生活』。何度見ても素晴らしい!そして何よりローマは素晴らしい!
・・・というわけで、しばし「ローマ行きてえな、もー!」の感じで、あの青い空、人々の笑い声、石畳、細い路地の風情、そして皇帝たちの夢のあと・・・、そして私がローマで過ごした数々の思い出、「ああ、私のローマ!感」・・・なんかがフラッシュバックしてきて、現代の東京がアメリカ人の目にどう映ろうと、まったくどうでもよくなってしまった。
それくらい、『甘い生活』のインパクトは鮮烈で、逆のこと(何かのシーンで『ロスト・イン・トランスレーション』が場面として使われる)があっても、ここまでじゃないだろう・・・と横道にそれてしまった。
で、『ロスト・イン・トランスレーション』ですけど、ストーリー的には、まあ、よくできているとは思った。仮に私が20代だったら、スカーレット・ヨハンソンにもっと感情移入できただろうとは思った。要するに、彼らは「トランスレーション」の中で「ロスト」しているのではなく、そもそもロスト、というか、道に迷っているだけで、それが、ひょんなことから東京に来て、孤独感に拍車がかかったに過ぎないわけだ。その意味では、迷いを抱えつつローマに行ったとしても、その孤独感はまったく同じか、あるいはもっとひどくなるのでは?と思った。
でも、日本語どうしでしゃべってても、トランスレーションの中でロストされてしまうことは多いよね・・・。
まあ、分析して見るたぐいの映画じゃないですけどね。
・・・『甘い生活』のDVDやっぱし買おう・・・。
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  1. 2006/06/09(金) 00:49:59|
  2. 映画でガミガミ
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