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ガミガミ主義(全米ガミガミ屋協会公認)

食べるために生きるのであって、生きるために食べるようにはなりたくない

ショーン・ペン転じて、なぜか『クローサー』を観る

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ショーン・ペンの『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』を観よう観ようといっていて日にちは過ぎ、残すところあと3日となっていた。それに気付き、急遽、今晩見に行ったわけだが。
最終回は19:00~のはずが、なぜか今週は19:00からは『クローサー』の上映に。
これ、5月末の封切り映画でしょう?なんで今さら?
とは言いながらも、もうここまで来たから、これ観るか、よくわかんねえけど・・・ってことで、観ることに。
だいたい、これは予告編の時点で一切の興味を惹かれなかったわけだが。
というわけで、期待度ゼロで観たわけね。

出だしから展開が早くて、なかなかいいな、とは思った。
内容は、久々にオトナ向け。愛とセックスをめぐる男女の心理描写がリアルで、けっこう自分の経験を思い起こさせられた。

これ以降はオトナの話なので<続き>で。

久々にジュリア・ロバーツを見たけど、ジュリアも年をとったよなあ。彼女はやはり、どこかノー天気な役柄のほうが合うんじゃないか?今回のような役だと、彼女が本来持っている「ゴージャスさのなさ」が浮き彫りに。そしてどう見てもあまり知的には見えない。

ナタリー・ポートマンは達者。あの表情の緻密な変化がすごい。
でも、短髪にした後ろ姿は、どうしても『レオン』の「あの子」になってしまう。だって体型がオトナではなく少女。
彼女も今後の役作りには苦労するだろう。あれだけ『レオン』の印象が強いと。

まあ、全体的には、見逃してっもどうってことない映画の部類に入ってしまいます。
最終的に、ジュリアが医者とヨリを戻すっていう展開は「そりゃないね!」って感じ。あり得ないと思うのよね。結局ストーリーの閉じ方が甘い。「そもそも何が言いたいんですか?」感。
豪華なキャスト陣の良さを引き出せてない映画。
こんなんだったら『ミリオンダラー・・』を観た方がよかったね。







スタジオで、ジュリア・ロバーツとジュード・ロウの、互いに興味を感じていながら、躊躇しながらもキスに至るまでのシーンはよかった。非常にリアル。
たぶんこの映画でいちばんのシーンだし、共感を呼んだと思う。

セックスと愛の関係が密接で、「実は他の相手と寝たから君とはもう一緒にいられない」という打ち明け、「君と寝たいんだ」というストレートな口説き、「その男とのセックスがそんなによかったか?」という男の逆上ぶり、「二人の間に秘密はなしだ。信頼しているならすべてを話せ」と真実を語ることを強要するが、真実を知っては傷ついて怒り狂ってしまう男・・・
こういう、セックスに真剣に向き合う会話じたいが、正直なところ非常に懐かしい感じさえした。
日本人では、ちょっと、成り立たない会話よね。
結局のところ、そういうものの欠如が、「日本の男はつまんない」っていう、いつもの話になってしまうわけだが。

でもね、結局、男は女のセックス(自分以外との)はやっぱり許せないわけよね。許せる機能というものが最初から存在していないの。それなのに、疑念を持ったら最後しつこく知りたがる。
知ってどうするのか?知らない方が幸せなんじゃないか?
「あいつとやったのか?」
「やってない」と言っても、信じないのね。
「やった」って言われないと、満足できないわけよ。やった、と言われて安心する一方、絶望するわけよね。絶望して怒り狂う。
変な生き物。
・・・・とは言え。
女も同じだわな。

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  1. 2005/07/07(木) 01:19:20|
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